ガキ大将大鳥圭介1
 子ども等の先に立って柿は落とす、(15で書いた我が家の柿も)
大根をこぐ、にんじんを抜く、玉ねぎを盗むなど手にあまった腕白
だが「おっかさんに言いますぞ。」
「おばさんご免だ言っちゃいけぬいけぬ。」
謝る所にしおらしい点があった。しかしこの謝罪は一時の方便で
悪戯は少しも改まらず、お医者様の子であるから告げ口をする
わけにもいかず近所でも もて余していたそうな。
 
 福本譲平12代(15代は医師福本龍『われ徒死せず』の著者)
の妻になった彼の妹の勝は、彼よりも4歳若く小柄な品の好い
容貌で言語動作がすこぶる温順である。この妹が小さい時分には
何時でも彼の跡について遊びについて出たが彼はとかく妹を邪魔
者に時々する。そうすると妹は泣いて帰って兄の悪戯を母に話す。
それから母は彼を叱責する。
 彼と妹はにらみ合う。これは度々ある例であった。

  
資料提供 HP天下大変様、貴重な資料
『神戸又新日報明治35年』をいつもありがとうございます。                                       
圭介漫画1回より              次回につづく