大鳥圭介、外国でダム、石油と次々調査をして報告書を出す。       12月の続き
 筆者が目にした「山油編」の前付けに、大村一蔵氏(戦時中の帝国石油副総裁)によるメモ、『本編は本邦最初の石油関係著書なると同時に世界石油鉱業初期時代の状況を記述せるものにして頗る興味深く且つ最も記念すべきものなり』が添付されていた。
 この大鳥は帰国後原籍の開拓使に戻り、間もなく内務省に移って信越羽の石油事情を調査し、さらに工部省に移籍してからも石油産業にも携わって当代一の「石油通」の有能な官吏となるが、その後は工部大学長や学習院長などを経て日清戦争直前の清国特命全権公使で活躍し、晩年枢密院顧問官となった。大鳥と石油との更なる関わりについては後の項でも述べる。                                                        来月に続く 
『石油の開発と備蓄96・12』お雇い外国人ライマンと、むかし日本の石油開発(2) 岩佐三郎
 第2章 明治時代「前期」の石油 より抜粋
資料提供者 アジア未開地を調査している若き才女HP「天下大変」中川様より